【無課金遊楽録】クローバーシアター編第3回【魔物少女育成計画】
世界樹にチャレンジしたことで今の自分が抱えている弱点を知った筆者。
それを克服すべく経験値の山が眠る地・経験副本へ足を伸ばし、そこで待ち構えるボスキノコにしこたまボコられた…というのが前回。
今回は3日目から6日目までの様子をダイジェストで公開!
あれから3日、果たしてOmochiちゃんの劇団は勝てもしない敵へ挑む無謀さを克服できたのか…!?
3日目
この時はまだ、筆者の心はレベリングに囚われていた。
やはり、効率的なレベリングにはどうしても抗いがたい魅力があるのだ。
ビリビリや百度、ツイッターなどに次々と掲載される素材副本の最奥・Lv.100キノコの攻略情報に踊らされては、その前段階であるLv.90キノコに「なめてんじゃねえぞこらァ!(財布が)痛い思いをしないで強くなりてぇだと?なれるわけねぇだろうが!」とキツイ洗礼を浴びせられまくっていた。
それを数十回と繰り返しようやく「こりゃLv.100どころじゃねえな」と冷静になった筆者は自身の手持ちの魔物娘や劇照とにらめっこ。
筆者はキノコ戦で大活躍する劇照「织毛衣*1」を確保している。これのおかげでなんとかLv.80のキノコまでは突破できたのだが、そこから先がどうしても上手くいかない。
なにか、裏技でもあれば話は別なのだが……。
そう……裏技。
――筆者に気付き。
ガチャでバフォメット引ければよくね?????????
通称というか筆者が勝手にそう呼んでいるだけなのだが、このゲームには「ゾンビバフォ」というLv.100キノコを簡単に蹴散らせる裏技的な編成がある。詳しくは前回の記事の一番下のコーナーを参照してほしいのだが、そこで必要になるキャラクターがこのバフォメットなのだ。
そして幸いにも筆者の懐には20連斬を回せるだけの人参とアイテムがある。
これは…イケる!20連斬ならバフォメットの1人や2人くらい余裕で出せる!
だって最終的に回すガチャの量は200回!200回だぞ!?そんなんもう余裕だろ!むしろバフォメットのついでにSSRキャラが3体オマケで付いてくるまである!!SSR2枚抜きを成し遂げたんだ!今回は2枚と言わず4枚抜きしたらァよ!!レベリングドリームはすぐそこだ!
闇カジノの沼にどっぷり浸かってしまう人間の典型的な思考のもと、筆者は意気揚々と連斬をブン回した。
その結果――!
はい。
最終結果がこれです。察してください。
闇カジノって多分最初の1回だけはめっちゃ儲けさせてくれると思うんですよね。そこで大きな成功体験を味わわせることで金づるを完全に魅了して、んで次からは闇らしい現実を叩きつけてくるんじゃないですかね?
完全な想像上の闇カジノ談義はさておき、バフォメットをお迎えすることは叶わなかった。それはつまり筆者のレベリング環境が現状と全く変わらないことを意味している。
ぐぎぎぎぎ……!!
こうして歯ぎしりしている間にも世の団長たちは快適なレベリングをしているんじゃあないか…!?自分がLv.90キノコにボコされてる間に鼻歌を歌いながらLv.100キノコをぶっ飛ばして6000expを貪ってるやつがいる…!くっ…悔しい……!!
その悔しさをバネに立ち上がってLv.90キノコへ挑むもやはり撃沈。Omochiちゃん団長は別にジャンプの主人公などではないので悔しさをパワーアップに繋げられたりはしないのだ。無情。
どうもいまの筆者ではここが限界ラインのようだ。認めたくはないがいい加減認めるべきだろう。Lv.90より先は勝てない。現状は攻略不可能!Lv.100など夢のまた夢!それが現実!
3日目は厳しい現実の日。夢という夢をことごとく粉砕されるのであった。
4日目
「ゾンビバフォ」の夢が潰えるどころか20連斬も爆死し、枕を涙で濡らして明けた翌日。
筆者の心は澄んでいた。欲という欲が綺麗サッパリと消えた、純粋さに輝く蒼天が如き心。
もうバフォメットも要らない。高レアリティの劇照も必要ない。Lv.100キノコに勝とうとも思わない。ありのままの自分を受け入れる。これが私なのだ。いややっぱりバフォメットは欲しい。
一体どういう心境の変化だと思うかもしれないが、筆者は布団の中で一度考えた。
そもそも筆者は無課金だ。一銭も払っていない。だが筆者がおもに参考にしているのは課金により人参を得たような者たちの記録だ。
よくよく考えてみればここがおかしかった。
ろくすっぽ課金もしていない筆者と課金したプレイヤーたちでは、地力にそもそも絶対的な差が存在する。
それは例えるなら自転車とバイクである。
無課金たる筆者は己の力でペダルを漕ぎ、たまに吹くお詫びという名の追い風を受けて少しずつ進んでいく。片やの課金プレイヤーは資金を燃料にすることでエンジンをかけ、風に頼らないスピードを叩き出している。
ならばそもそも、そんなバイクプレイヤーを参考にしているのがおかしかったのだ。バイクにはバイクなりの走りがあり、そして自転車にも自転車なりの走りがある。
良いじゃないか自転車。結構なことじゃないか自転車。
バイクは速すぎるあまりゴールまですぐに辿り着いてしまい暇になるだろう。しかしこちとら自転車というかママチャリ、その遅さがゆえに景色をゆったりと楽しめる余裕がある。
筆者はこれから、身の丈に合うプレイをすることにする!
ということを考え、欲望をあらかた削ぎ落としたのが4日目の筆者だ。
ありのままを受け入れる、ということで何回チャレンジしても勝てないLv.90やLv.100キノコを倒すことは諦め、比較的安定するようになったLv.80のキノコを倒すことにした。
Lv.80のキノコを倒して獲得できる「魔素結晶」は4800Expぶん。Lv.90より1000Exp少ないのは気にならないと言ったら嘘になるが、そこはもはや受け入れるしかない。
そして嘘になることはもう1つある。
それは「強くなりたい」ということだ。
色々なキャラを満遍なく強くできるのならそれがベストではあるが、中々それができないのが無課金プレイヤーに課せられた罰だろう。使える魔素結晶、そして人参には限りがある。しかし強くはなりたい。
ならどうするべきか。筆者が出した答えはこれだ。
「キャラを絞ってそれを育成しまくる」。
とにかくありとあらゆる強化要素を1人に全部注ぎ込む!そうすればそのキャラだけは課金者にも劣らぬ強さを見せてくれる!
これが無課金プレイヤーなりの強化の道だと筆者は思う。
そもそも我々は餓えている!栄養不足ならぬ結晶不足だ!飢餓状態のものたちが平等にエサを分配したところでそれが解決したりはしない!グループの中で最も強いヤツに食わせまくればそいつは生き残る!集団としては壊滅するが生き延びたそいつが新たな世界を切り開いてくれるだろう!だからつまりえっとなんだこれ結局なにが言いたいんだ!そうそう最強のヤツに引っ張ってもらう!なんか多分そういうこと!
ということで導き出した”答え”を早速実行に移す。
問題はそれを誰にすべきか、だろう。
アタッカーのリリーやティターニア、タンクのアイシルあたりが手持ちの有力キャラとして主なレベルアップ候補である。
思考をクリアにして考えてみる。
圧倒的な攻撃力で敵を一気に殲滅することができるのであれば、極端な話タンク役やヒーラー役は不必要になる。もちろん高難易度となるとそうはいかなくなるが、筆者はそもそもその段階にまだ達していない。キャラが育っているだけで装備面などに関しては未だぺーぺーもいいところだ。
ストーリーは中盤まで進んだが、攻撃力が不足している感が否めない。耐えることはできてもその先に道がないのだ。
ならまず必要になるのはアタッカーだろう。タンクは現状後回しでも問題ないはず。
そしてアタッカーならば最優先すべきはSSRの2人。
強さに若干のムラっ気があるとはいえ爆発力は凄まじいものがあるリリー。
打たれ弱いということ以外に欠点という欠点がなく、扱いやすいティターニア。
どちらも非常に優秀なキャラであるが故に悩みどころではあったが、筆者が選んだのはリリーであった。
理由は単純、キノコ攻略に役立つからである。
闇属性のティターニアは光属性のキノコとお互いに弱点属性であり、かつ彼女のHPは決して高いとはいえないものである都合上、どんなに育ててもキノコ戦には連れていくことができないのだ。
現状すでに大活躍してくれているリリーを強化していけば、最終目標であるLv.100キノコの安定化にも大いに貢献するだろう。
そういった理由でまずはリリーをめっちゃくちゃ鍛えることにした。
まず最初の目標は彼女をLv.100にすること!我が自転車劇団の進撃はまずそこから始まる!
さあ劇団のキャストたちよ、キノコを倒すぽん!キノコを倒し、次にキノコを倒し、そしてキノコを倒すぽん!これから体力は全部キノコ討滅に消費されるぽん!!
突然ぽんぽん言い始めたOmochiちゃん団長に背中を突っつかれ、こうして選りすぐりのキノコ討伐隊5名は終わらぬ地獄へと向かうのだった……。
5日目
地獄のキノコレベリングが幕を開けたその翌日。
リリーのレベルはどうなったかというと。
88レベルまで上がっていた。
80レベル台にもなると1レベル上げるのに2万Expを要求される。一見するとこれは大変な道のりなようにも見えるが、当事者としては「思ったより楽」というのが率直な感想である。
2万Expを稼ぐには経験副本Lv.80(消費体力30、獲得経験値4800)を4回クリアすればいい。
それにより消費される体力は120。クローバーシアターでは1分40秒で体力が1回復するので、120貯まるまでの時間は3時間半。
なので筆者のプレイ状況だと、理論上は1日に14万Expを獲得できるのだ。
それに加えてバックハウス機能や毎日福利でもらえる体力も加味するとさらに多くのExpを確保できる。また、このゲームはレベルアップに必要となる経験値の増加が非常に緩やかであり、いきなり5万6万という莫大な経験値を要求されたりもしない点も楽さを感じる要因にあるだろう。戦艦少女Rがそれだったから実はちょっと警戒してた
このように、プレイするステージを経験副本だけに絞ってみると意外とレベルが上げやすい環境が用意されている。無理してLv.90やLv.100のキノコに挑まなくとも、キャラはがっつり育成できるのだ。
他のステージをプレイできないという縛りはかけられるが、もとより挑むつもりなど毛頭ないのでそれは大したことではない。
むしろどんどん跳ね上がっていくリリーのレベルに浮き足立つというものだ!
やる気を燃やしレベリングに励んだ結果、遂にLv.90の大台に乗った!目標のLv.100が見えてきたことでやる気はますます加熱する。
そして鍛えるのはレベルばかりではなく。
スキルのレベルも強化していく!
こちらの必要素材も「技能副本」という専用ステージで集めることができる。今はまだ手が回らないが、Lv.100に到達した時には挑戦したいものだ。
この調子でもっともっとリリーを鍛えていくぽん!
6日目
ソーシャルゲーム・《魔物少女育成計画》スタートから3日目。
リリーの集中レベルアップもいよいよ大詰めに入った。
Lv.97!終わりが見えてきた!
しかしまだまだキノコはしばき倒すぽん!彼女がLv.100になるその時まで!
Lv.99!!必要Expはいよいよ2万を切った!
ゴールだ!ゴールがもう目の前まで来ている!
そして……!!
Lv.100だあああああああああああ!!!
ついに初のLv.100!!
プレイ開始から6日、それも無課金でカンストキャラが誕生してしまった!ぽん!!
こ…こんなにあっさり爆誕してしまっていいのか!?カンストまでの道のりがスピーディーすぎて逆に不安になってしまうが!いいのか!?い…いいんだな!?
拍子抜けするくらいあっさりとレベルがカンストしてしまった事に動揺を隠せないが、しかし嬉しいものは嬉しい!
目標を絞りに絞ってプレイすれば無課金でも簡単に強くなれるのか!
経験値アイテムが最高でも1個3000Expということを知った時は内心「オイオイ…」と思ったものだが、要求される経験値はいたって良心的であり、そこまで気にはならなかった印象だ。
この調子で次のキャラもカンストさせていきたいところ。うおおお燃えてきた!!
今回はここまで!
Next Leveling...
*1:味方が倒される度に敵に最大HPの8%ぶんのダメージを与える超つよつよ劇照