クローバーシアターが配信されてから一週間が経過した。
世の中のツワモノたちはたったこの一週間でレベル90オーバーのSSRキャラたちに囲まれながらあらゆるコンテンツをしゃぶり尽くしているようだが、筆者は相変わらずキャラのレベリングに追われる日々。コンテンツをしゃぶるどころかお皿に盛り付けている段階だろう。
だがリリースから一週間というのは最初の区切りとして丁度いい。
これは筆者の完全な偏見だが、大抵のスマホゲームは最初の一週間で続ける人・止める人がはっきり分かれる。この期間で人はゲームの仕様や内容をおおよそ理解するからだ。より詳しく言えば、5日間で大体を把握し6日目は完全に慣れ、7日目で多少の義務感を覚えながらデイリーなどの作業を片付けていく。
そうした経験を踏まえて人は「このゲームは面白い・続けられる」か、「このゲームはつまらない・めんどくさい」のジャッジを下す。
故にこの最初の一週間というのは非常に重要な期間であり、ここでいかに作品のパワーで人を魅了するかが今後のサービスを続ける上での鍵を握るといっても過言ではない。
今回はそんな一週間が経過したということで、筆者なりのこのゲームに対する感想をざっくりとまとめてみたいと思う。
無課金ユーザーから見たクローバーシアター、果たしてその評価やいかに?
良かったポイント
人参を入手できる手段が多い
いまさら述べることでもないかもしれないが、クローバーシアターの課金アイテムは人参である。人参さえあればガチャは回せるしアイテムも買える、体力(スタミナ)も回復できる、経験値だって買える。
とにかくあると大助かりな人参だが、このゲームはデイリーやウィークリー、バックハウスの機能などによって無課金でも人参を常に入手できる。これは非常に嬉しいところ。デイリーとウィークリーをきっちりこなせば一週間で760個もの人参がゲットできる。一銭も払わずに2週間に1回は10連を回せるだけの人参を確保できるのは非常に大きいだろう。
また、一度限りではあるものの各ステージのクリア報酬や団長任務ではある程度のまとまった量の人参を入手できる。
総じて、課金アイテムとは思えないほどに入手の機会が設けられているのは良いポイントだろう。
ガチャを回しやすい
これは上記の人参をたくさん確保できることへの延長線にあり基本的には上に書いてあることなのだが、20連斬*1という比較的低い天井が設けられていることは特筆すべきだろう。
連斬ポイントは専用のアイテムを使うことで1溜めることができるので、実際に10連を4回行って連斬機能を解放するということは序盤のうちは意外と少ない。
始めたばかりの頃はとにかく戦力が欲しい時期であり、ガチャを回しやすい作りになっているのは評価点と言えるだろう。
レベルが上げやすい
装備やキャラもろくに揃わず、なにかと詰まりやすい序盤においてレベルのゴリ押しというのは非常によく効く戦法だ。SSRだろうがRだろうがレベルさえ上げておけばとりあえず大体のキャラは強くなる。
なので困ったら人はレベル上げに勤しむことになるが、このゲームは「経験副本」ステージやバックハウスの「表演」機能、デイリーでもらえる18900Exp分の魔素結晶によりキャラのレベルがスイスイと上がっていく。
というより、通常戦闘でもらえる経験値の量があまりにも少なすぎるのでレベルを上げたければそうするしかないのだが、その役割をそれらはしっかりと果たしてくれる。
レベルが上がれば当然ながらできることは増えていくので、このサポートは心強い味方。
個人的には「経験副本」のボスがあまりにも強すぎることに関しては思うところがないわけではないのだが……これ以上を望むのは贅沢か?
意外と戦略性がある
戦闘はフルオートだが、その事前準備では考えることが結構ある。
キャラクターの配置や劇照の設定、装備などで結果がびっくりするくらい変わってくるので編成のし甲斐があるのだ。
戦闘で敗北しても体力が消費されたりはしないので、諦めず試行錯誤を続けていると無理だと思われた敵も突破できることがままあった。
これはゲームの戦略に位置や劇照がきちんと働いていることの証明であり、そこを自分は評価したい。
初期キャラ・配布キャラが優秀
ゲーム開始時からいるキャラはキャサリン、イグアナ、アネモナ、ポモの4人だが、この4人は初期キャラであるにも関わらず性能が中々に優秀だった。
敵の動きを1ターン止められる奥義に加えて自分専用の劇照も持っているタンク役のイグアナ、そして味方の防御力を3ターンの間上昇させつつ敵の動きを1ターン止められるサポート役のアネモナ、全体攻撃と単体攻撃にそれぞれ優れたポモとキャサリン。
この4人は非常にバランスが良く、そこへ回復役を投入すれば完成度はかなりのものになる。
また配布キャラも優秀な者が揃っている。
自身の後ろに味方キャラがいるなら防御力が最大75%上昇し、攻撃スキルの組み合わせによっていざとなればダメージ要員としても動くことができる。その攻守ともに優れた実力によりタンク役キャラの中では最高峰のTier0として君臨するイリス。
単体攻撃に特化した性能によりSSRキャラと比べても見劣りしないどころかぶち抜いてしまうほどの単体火力を獲得するに至ったイスリュード。
味方全員の攻撃力と速度を上昇させつつ自身の奥義で敵の動きを1ターン止められる超攻撃的バッファーのバロメッツ。
高い回復能力と敵の命中率を下げる奥義で味方の生存力を大幅に上昇させる、初期メンツに足りなかった要素をしっかりカバーしてくれるヒーラーのオキュヴィーラ。
このように初期キャラ・配布キャラともに高いポテンシャルを持っているのはガチャでしょっちゅう爆死する人からしても嬉しいところだろう。
キャラストーリーが全キャラに実装されている
キャラゲーという視点から見た場合、それぞれのキャラにきちんと専用のストーリーが用意されているのは及第点だろう。
当然ながら中国語表記なのでなにを言ってるのか、どんな展開なのか、正直さっぱりだがそれは日本語版のお楽しみということで。
残念だったポイント
一枚絵が使われていない
「なんのこっちゃ」と思うかもしれないが、ビリビリ動画やTapTapに投稿されている動画にて、ストーリーで使用されると思わしき一枚絵の存在を確認することができる。
これらのイラストは正式にリリースされた時にゲームで見られるのか…?と思い、それを楽しみにしていたフシがあるのだが結局のところ一枚も使われていなかった。
こればかりは本当にズコーッ!となってしまったのでアップデートでなんとか見られるようになってほしいものだが……ゲーム内で確認できる日は果たして。
日本語ボイスが無い
ないのだ。中国のゲームだから当たり前なのかもしれないが、無いのだ。
切り替えることもできないのだ。少なくともビリビリ版に日本語ボイスは無い。
ここで各種アプリサイトに記されているゲーム説明を引用してみる。
【游戏特色】
※剧团主演招募,魔物少女登场※
种类繁多、性格各异的魔物娘将在旅行中加入到四叶草剧团,中日双语配音,全角色动态立绘。
在这个世界,你永远不会孤独。
中日双语配音……「中国語&日本語ボイス搭載」ということなのだが。
ないのだ。今のところ中国語ボイスしかないのだ。萌え萌え人外リスニング教材なのが今なのだ。
リリース前に行われた第2回βテストではキャラがすべて日本語ボイスだったので中国だから搭載できない、という訳ではないと思うのだが……何故なのだろうか。
日本版のリリースと本国版の日本語ボイス実装、どちらが先になるのか!?
不具合が多い
微博を見れば分かるが、ほぼ毎日山のように不具合を修正しまくっている。
中にはゲームに深刻な影響が出る不具合も存在しており、「オイオイ…」と思わざるを得ない。
しかしそれでもまだ不具合は直しきれていないようで、幻萌は相変わらず修正に追われる日々だ。この先の見えない戦い、果たして区切りが付くのは一体…!
多くの不具合が残っており内容もゲーム説明に反するところがあるのが現在の状況である。正直なところ、完成品を1とするなら今のクローバーシアターは0.8だろう。色々なものが微妙に不足している。
この有り様になるのであれば、もう少し作り込んでからリリースしてくれた方が良かったのではなかろうか。毎日まいにち下降していくゲームの評価スコアを見ているとそれをひしひしと実感する。
もちろん上に記したように評価できるポイントはきちんと存在しており、非常に遊びやすい良い人外ゲームだとは思うのだが……如何せん、どこか作りが粗い気がしてならない。
だが希望はある。戦艦少女Rを見よ。幾たびのアップデートを重ねることで凄まじい快適性を持つに至ったではないか。元々ボイス自体が無いゲームだったが日中双方のボイスを実装したではないか。キャラストーリーだって実装したではないか。
幻萌が期待を裏切ったことはあるか?いや、ない。
いつかは期待に応えてくれるのが幻萌というゲーム会社なのだ。
ならその日を信じて待ち続けるのがプレイヤーとしての、ファンとしての努めではなかろうか。一銭も払っとらんやつがなんか言っとらあぞ
筆者は待つ!幻萌を信じて筆者はこれからもクローバーシアターを遊び続ける!
だから幻萌……!どうか、どうか…………ッ!
戦艦少女Rにモンタナ級戦艦を実装してくれェェェェェエエエエ!!!!!
おまけ
ティターニアもレベル100になったぞおおおおおおおおおおお!!!!
このレベルの上げやすさは最高だああああああああああああ!!!!!!
*1:10連を20回連続で行える機能。10連をすることでポイントが1溜まり、それが4つチャージされると機能が解放される。